2011年8月9日火曜日

eスポーツとスポーツの比較と、彼らの現状と未来

釣られた元記事はこれ↓
格ゲーを競技とか言ってる奴がいるな、どう考えたって格ゲーとスポーツ等の競技は違うだろ。(刃)

eスポーツ(ゲーマー)の選手は得られる賞賛の量が少ない。


1.eスポーツはスポーツなのか?

スポーツって何度も書くとゲシュタルト崩壊するのでsportと記述する。
sportを体を動かして何かを競うものという意味でとらえてる人も多い。
だからe-sport(笑)とかモータースポーツ(笑)みたいな流れになりがち。
そうゆう意味だけじゃないかもしれないが、言葉の意味に関する論争は今は避けたい。

ある一定のルールで遊ぶことをgameと呼ぶとする。
この定義だと、囲碁・サッカー・野球・ダーツ・ルービックキューブ・CoD MW2は全てgameといえる。
gameを元に何らかの形で他人と競えるのなら、gameは全て競技足りうる。
そうゆう意味ではこれら似ているといえる。

同じルールで競えるならsportって呼んでいいよね、って感じでコンピューターゲーム界隈(e-sport)側がsportという名の威を借りようとするから面倒なことになってるわけで、基本的にはみんなgameだよねっていう話。

game ⊃ sport なのに、sport ⊃ e-sportなんて言いだすのがフレームの元。
もっとゲームはgameとしてそれぞれ堂々としてればいい。


2.gameとは何なのか?

結論から言うと、それは人それぞれ。
バスケを週末の息抜きの趣味にしている人もいれば、選手として仕事にしている人もいる。
ショービジネスとして運営したりスポンサーになる人もいれば、サポーターとして応援する人もいる。
指導者・部活動等さまざまな形で関わることがあり、バスケとは何か、は一概に答は無い。
それは人によって異なる。

gameはそれ自体が目的の非生産的な行為である。
元は生産的な行為を真似たものかもしれないが、game化した段階で遊びとなり、何も生まない。
……といいたいところだが、そうでもないこともある。
gameに付随する社会的・経済的要素や、肉体的・精神的な面がplayerへ影響を与えるからだ。
このオマケがデカイ。


3.プロスポーツ選手とプロゲーマーは何が違うのか?

サッカーが上手くなる→かっこいい
泳ぐのが速くなる→いいカラダ
華麗なダブルクラッチ→億万長者
きむよな→感動した
むろふし→合体したい

優れたスポーツ選手はこういった社会的賞賛を多く得られる。
マイナースポーツの選手やアマチュア選手も周囲から称えられることもある。
それは何故かと突き詰めて考えると、理由はよくわからない。
頑張ってる人かっこいいとか、結果出す人かっこいいとか?
種目の人気による部分も大きいかもしれない。
とにかくプロスポーツ選手は多くの人のヒーローになることがある。

しかし、e-sportの人はただでさえ風当たりの強いゲーマーのプロなのであまり評価は得られない。
ゲーマーなんて不健康で、社交性無くて、オタクで引きこもりなんだろとしか思われて無い。
もちろんゲーマーの中にはプロゲーマーを称える人もいるだろう。
でも、まだそうゆう価値観に社会が追いついて無いし、永久にそんな時代はこないかもしれない。

仮に社会的に認められたとして、みんながPCの前に張り付いてマウスさばきとタイピングを競いあってる(ただのデバイス操作で、gemeの本質的には違うかもしれないが、はたから見ると区別が付かない)のと、みんなでフィールド走り回って球蹴りして汗流して一緒にゴール目指すのがどっちが健全かって話になるよね。
いや、これはただの功利主義的な発想だけど。

みんな好きな競技やgameをすればいいんだけど。
どのgameが上とか下とかそんなのも野暮だけど。
でも、あえて比較を避ける理由も無かったりする。

ゴルフが好きで血のにじむような特訓をしてプロになり大金を稼ぐ人。
FPSが好きで特訓してoffline大会で優勝して50万ウォン得た人。

まぁ、卑しいか、こうゆう発想は。


4.ゲームにおける目的の齟齬

少しずれた話題。
対人ゲーにおいて、ガチ(ゲームは遊びじゃねーんだよ)勢と趣味(適当に楽しくやりたい)勢の対立ってのが必ずある。
ルールに沿って勝ちを目指すのは共通してても、温度差が全然違う。
両者が楽しめるかどうかは、マッチングによる住み分けでそこそこ解決する。

sportにおいては真剣に取り組まないプレイや相手を侮辱する行為は紳士協定的にアウト。
ただ、ゲームにおいてはプレイヤー毎に目的が異なることが多い。
当て投げ禁止論争とかその典型。


5.プロゲーマーはメジャーな文化になりうるか?

様々なゲームが大量に消費されていくなかで人々がプロゲーマーの存在を求めているのだろうか?
賞賛されたいゲーマーはたくさんいる。
優れたゲーマーのプレイが見たい人もそれなりにいる。
プロゲーマーに憧れてそのゲームに触る人……は存在するかわからない。

個人的にはいらないんじゃないかとは思う。
大会勝ち抜いて、賞金稼ぎとして食っていく人がいるのはいい。
結果その人が使っていたデバイスや、プレイしたゲームが宣伝されるのもいい。
でも、プロゲーマー先にありきでは無い。
他のスポーツで見られるような、リーグでプロを囲って勝敗を競うショーは流行らないと思う。

1つはお金の問題。
ゲームでどっからお金沸いてくるのか、スポーツより美味しいのか。
マイナースポーツよりはあるか。でも、少なそう。

もう一つは観戦者がほぼplayerであるため、ゲーマー同士のアマチュア文化の形成が先だから。
プロ組織が何かしても、消費者からのボトムアップ文化の方が影響力がはるかに大きい。
playerに金使わせるためのプロってなかなか特殊。

あと、プロゲーマーが女子にモテないとだめだ。
ストイックな感じを中心にゲーム強いとモテますよ的な風潮を作らないと。
これがないと先が無いし、世捨て人しかプロにならない。
それができないならアイドルにモンハン握らせたほうがマシ。
あぁ、もう何言ってんだろう。


6.まとめ

プロがいるからといってそのgameやsportやそのplayerが偉いわけでもない。
ゲーマーはまだまだ社会的に認められていない。関係者様ガンバレ。

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